もう、じっとしてなんかいられない!
いすに座って自分でごはんを食べられるようになった男の子。
まだフォークを上手く使えずに、ポロポロこぼしてしまいます。
そんなこぼした食べ物が、ある日スタコラサッサと逃げ出したら……?
そりゃ、こうなるでしょ……とばかりに席を立つ男の子。
お母さん、お父さん、どうかマネしても怒らないで〜!
花山かずみ 作
2022年5月発行
こぐま社の最新刊の情報をお届けしています。
いすに座って自分でごはんを食べられるようになった男の子。
まだフォークを上手く使えずに、ポロポロこぼしてしまいます。
そんなこぼした食べ物が、ある日スタコラサッサと逃げ出したら……?
そりゃ、こうなるでしょ……とばかりに席を立つ男の子。
お母さん、お父さん、どうかマネしても怒らないで〜!
花山かずみ 作
2022年5月発行
作者のお子さんが小さい頃、落としたウィンナーを見て「ウンナー(ウィンナー)、ねんねしてる」と言ったかわいらしい思い出が、この絵本の出発点になりました。子どもたちにとっては、ウィンナーもおにぎりもみんな友だち。食べ物で遊ぶのはダメですが、時にはこうした想像をしながら、食を身近で楽しいものとして捉えてくれたらいいな、と思っています。
緑色のへびのしっぽから、本作は始まります。
あまりにもへびが長すぎて、ほかの動物たちはへびであることに気づきません。
ウサギはおおなわとびをしたり、ゴリラはターザンごっこをしたり、
へびで楽しく遊んでしまいます。
へびはどれほど長いのか、動物たちはいつ気づくのか、
ページをまたいで続いていくへびを、たどっていくとその先は……!?
ワクワク、ドキドキ、次々とページをめくりたくなる絵本です。
ふくなが じゅんぺい作
2022年5月発行
作者のふくながじゅんぺいさんは、静岡県藤枝市出身。地元の藤枝市文学館にて、同郷の作家小川国夫さんが「蛇長過ぎる」とかいた書画を見たことが、本作の発想のキッカケとなったそうです。同様のフレーズは、古くはジュール・ルナールの『博物誌』にも登場しますが、へびという生き物は、なんともふしぎな姿をしていますね。
自然の生き物の姿はおもしろい。そんな素朴な驚きが込められた一冊です。
国際アンデルセン賞画家賞も受賞した、デンマークの人気作家イブ・スパング・オルセンが、1971年に書き下ろした絵童話を、このたび日本ではじめて翻訳出版しました。
ピエールは、スティーヌの家で暮らすくまのぬいぐるみ。おっちょこちょいなピエールの周りは、いつもおかしなハプニングと笑いであふれています。
読んでもらうなら 4、5歳から
自分で読むなら 小学校低学年くらいから
イブ・スパング・オルセン 作 菱木晃子 訳
2022年2月発行
ここ数年、子どもたちとロングセラーの読み物、特に翻訳作品との距離が少し遠くなっている気がしています。この本は、内容的には未就学児でも理解できるやさしいお話ですので、翻訳もの特有の訳文の言い回しに触れたり、海外文化への窓を開けてあげる最初の一歩として、翻訳童話の入口のような存在になれたらいいな、と考えています。入学祝いにもオススメです!
春色の絵本ができあがりました。 贈り物に結ばれたりぼんから始まる、短いお話です。
女の子がりぼんをもらうと、次々に動物たちがやってきます。りぼんを分けてもらって、身に着けたり、遊び道具にしたり……と、思い思いに楽しみます。
りぼんが短くなればなるほど、動物たちの数は増えて、残った切れ端は、意外なものになります……! どんなものになったか、ページをめくって見つけてみてくださいね。最後は楽しい大団円です!
かんざわ としこ文 ましま せつこ絵
2022年2月発行
りぼんは「贈る気持ち」の込められた、美しいもの。捨てずにとっておいた思い出のある方は多いのではないでしょうか。
ごく幼い子もりぼんが大好きですね。きれいだな、さわってみたいな、という気持ちが自然とわいてくる対象なのではと思われます。
きれいなりぼんを愛おしむ気持ち、分けあってひろがる幸せ……そんなあたたかな気分を、本書がお届けできればと願っています!
表紙には、デデーンとあやしいフードの男……。いや、イタチ? 妖怪?
いずれにせよ、あやしいことこの上なし。なにやら妙ちきりんなお話が始まりそうです……。
作者のななもりさちこさんによると、実はしっぽやの正体は、かつて乱獲され絶滅したニホンカワウソの化身なのだとか。流行に踊らされる人間の習性を利用して、ちょいと困らせてやろう、ついでに儲けてやろうという魂胆のようで。さてさて、そううまくいきますかどうか。それは、読んでいただいてのお楽しみ!
ななもりさちこ 作 大島妙子 絵
2021年10月発行
絵は『オニのサラリーマン』(福音館書店)などで知られる大島妙子さんが描いてくださいました。ななもりさんのイメージを聞きながら、しっぽやのキャラクターを作ってくださった大島さん。途中から、「なんだかこのしっぽや、なぎら健壱に似てない?」と言い出し、それ以降、しっぽやは「なぎらさん」と呼ばれていたのでした。アハハ。