くまさん
自然に口ずさみたくなる、まどさんのやさしい詩に、ましまさんが心を込めて絵を描きました。
「はるがきて めがさめて
くまさん ぼんやり かんがえた
さいているのは たんぽぽだが
ええと ぼくは だれだっけ だれだっけ ……」
春の暖かさに誘われ、冬ごもりの穴から出てきたこぐま。
まだ覚めない頭で「ぼくはだれだっけ」と考えますが……。
草木が芽吹く春のよろこび、こぐまの生きているうれしさが伝わってきます。
愛読者カードより
- ことばと絵がぴったりあってて、乳児の後半から楽しめますね!ましまさんの絵は、表情が豊かでやさしいので、小さなこどもたちにぴったりです。(大阪府 H・Оさん)
- 絵本の読み聞かせ会で出会い、一目惚れ。当日、図書館で借り、親子ともにやはり気に入って、手元に置きたくて購入しました。ちょうど4月上旬で、最初の「はるがきて」にある挿絵の絶妙な春の色彩が、家の窓から眺められました。あの春の色は本当に数日だけ!桜の花が散りかけ、緑が芽吹く、本当に一瞬の春の色で、その色を閉じ込めるように描かれているましまさんはすごいなあ、と感激しました。くまさんの表情、魚や山菜、前後に登場する母熊、すべてに愛がこもっていて、手に取るたびに、なんだかあたたかな気持ちになる絵本ですね。娘も、読み始めと終わりに、いつもうれしいそうに本を舐め、たたいています。(笑い)。(東京都 M・Mさん)
- ましませつこさんのやわらかなタッチの絵が詩ととても合っていて、何度読んでも親子で笑顔になります。「子育て、これで合っているのかな」と日々考えながら過ごしていますが、息子がくまさんのように「自分が自分でよかったな」という気持ちで成長していけるよう、見守っていきたいと思います。すてきな絵本をありがとうございます。 (福岡県 Y・Mさん)