ボタンのくに
ぬいぐるみのぴょんの目は赤いボタン。ある日そのひとつが取れて、コロコロ転がり、着いたところはボタンの国でした。五つ子の黄色いボタンたちに誘われ、赤いボタンが針山のスキー場ですべって遊んでいると…。
愛読者カードより
- 子どもに『ボタンのくに』を読んで聞かせました。家にも、本人がとてもかわいがっているぬいぐるみのうさぎがいるので、絵本の中のお話をだぶらせて、とても楽しんでいました。うさぎの目のボタンが取れたときは、「うさちゃんの目、かわいそう」と、本当に泣きそうになったり、「ボタンのくにって、とっても楽しそうだね」と喜んだりしていました。
大人の考えでは、うさぎの目が取れた話と、ボタンのくにの話は、全く異なる現実と空想の世界が両立しているので、子どもにはちょっとわかりにくいのではないか…と、読み聞かせながらドキドキしていましたが、心配は無用だったようで、子どもには大変刺激的で、感性をますます豊かにしてくれたみたいです。いろいろな絵本を読んできましたが、1冊の本で、これだけ多くの反応を、子どもの方から示してくれたのは、この本が初めてです。 (東京都 M・Aさん) - 『ボタンのくに』は、昔、私のいちばんお気に入りだった本で、今回30数年ぶりの再会を果たすことができました。貴社のパンフレットを見るまでは、一度も思い出すこともなかったのに、表紙の絵を見た瞬間、幼い頃の記憶がどっとよみがえり、即座に注文いたしました。埋めたまま忘れていたタイムカプセルが、ひょっこり出てきて、今それを開いたような気分です。うれしくなつかしいのと同時に、絵も文章もかなりしっかりと憶えていることに驚いています。
思えば私の両親は、子どもたちにたっぷりと絵本を読み与えてくれました。私の子どもたちも、将来、今の私と同じような感動を味わうかもしれません。これからよりいっそう、親子の読書タイムに熱がこもりそうです。 (滋賀県 T・Uさん)