おばあにゃん

ねこは みんな、にゃーん、て なくけど、おばあにゃんは、げおーん、て なく。
こんな一文ではじまる本書は、その名のとおり、おばあちゃんねこ=「おばあにゃん」を描いたお話です。毛並みはボソボソ、ヒゲはしょぼぼ〜ん、棚に登るのだってひと苦労。でもそのかわり、おばあにゃんは病院なんて怖がらないし、なんならお医者さんと会話もできちゃいます!
人間同様、動物も老いるにつれ衰えが目立ち、ともすれば切ない感情が湧きがちですが、それを超える、おばあちゃんねこならではの強さや、チャーミングなところを描きたかったというななもりさん。クレヨン画で知られる加藤休ミさんが、ユーモアたっぷりの絶妙な表情で、おばあにゃんの魅力を存分に描き出してくださいました。
このたび、帯にコメントをくださったのは、ねこ好きで知られる坂本美雨さん。「おばあにゃん、あなたは 大切なものを ぜんぶもっているんだね」という、おばあにゃんへの尊敬も感じられるすてきなコメントを寄せてくださいました。
坂本美雨さんのコメント帯つき
このお話は、作者のななもりさちこさんが飼っていたおばあちゃんねこ・ちーさまのエピソードを元に書かれました。生後4ヶ月の時にななもりさんと出会ったちーさまは、22歳という長寿を全うしました。ななもりさんのことを見守ってくれる、しっかり者でおしゃべりなねこだったそうです。絵を描かれた加藤休ミさんは、ちーさまをモデルにしたわけではなかったのですが、作中のおばあにゃんには、不思議とちーさまの面影があったそうで、ななもりさんも「もう一度ちーさまに会うことができた」と感激されていました。